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株式会社日建学院 様
経済産業省「第一種電気工事士定期講習」における法定講習制度のDX化
——日建学院によるデジタル転換の実践と展望
・地域間格差の是正と受講環境の最適化を通じた、持続可能な電気工事人材育成基盤の構築に向けて
・企業・団体名:株式会社日建学院
・所在地:東京都豊島区池袋2-38-2 COSMY I(one)-5F
・関連サイト: https://www.nik-g.com/
・電話:050-1807-1920
ONLINE FACE®導入にあたって
講習名: 第一種電気工事士定期講習
第一種電気工事士定期講習は、第一種電気工事士が免状交付後も最新の知識・技術・法令を継続的に習得することを目的とした法定講習です。
免状を受けてから5年ごとに講習を受けることが義務づけられており、受講しないと免状の効力が停止される可能性があります。
講習では、電気設備技術基準、電気工事の安全対策、関連法令の改正点、事故防止の事例などを学びます。
所定の講習時間を受講し、内容を理解することで修了扱いとなります(試験はありません)。
講習の実施は登録講習機関が行い、対面または一部オンライン対応が可能な場合もあります。
安全で的確な電気工事を継続するための、社会的責任を担う重要な更新制度です。
導入背景
第一種電気工事士については、「電気工事に関する技術及び保安規制に関する知識」を常に更新する必要から『免状の交付を受けた日から5年以内に』また、その後も『5年以内ごとに』定期講習を受講することが義務付けられています。(電気工事士法第4条の3)
第一種電気工事士定期講習の意義より、地方・遠隔地に住む受講者にも平等な学習機会を提供できる環境を提供するためオンライン導入いたしました。
導入効果(経過状況)
オンライン化により、全国どこからでも受講できる体制が整い、地方・遠隔地に住む受講者にも平等な学習機会を提供できるようになりました。
加えて、天候や災害などによる移動困難時にも講習を滞りなく実施でき、受講機会の安定確保とリスク対応力の強化にも寄与しています。
受講者の業務スケジュールや家庭の事情に応じて、自宅や職場など柔軟な環境で学習できるため、受講完了率や満足度の向上が見られました。
また、日程変更や会場調整の負担も軽減され、申込管理や運営上の煩雑さが大幅に削減されています。運営経費の効率化が実現し、将来的な講習価格の安定化やサービス品質の持続的な向上にもつながっています。
今後の展望
- ハイブリッド型講習の拡充
完全オンラインと集合型を柔軟に組み合わせた「ハイブリッド型講習」の整備を進め、多様な学習スタイルや企業研修ニーズに対応していきます。個別最適化された学びの場を提供することで、より深い理解と参加満足度を実現します。
- インタラクティブ要素の強化
これまでの一方向的な映像視聴型から、チャット、クイズ、リアルタイムフィードバック、VR・AR教材の導入など、双方向性を高めることで、学習定着率と集中力の向上を図ります。
- 学習データの利活用による個別支援
受講ログやテスト結果などの学習データを蓄積・分析し、AIによる進捗管理や学習アドバイスを行うことで、受講者一人ひとりに最適化された支援を提供します。
- 海外・多言語展開の検討
今後は外国人技能実習生や海外現地法人のニーズを視野に、ネパール語・ベトナム語などによる多言語対応のオンライン講習を推進し、グローバルな人材育成の一翼を担う体制も視野に入れます。
- 業界横断型の連携と標準化
建設業に限らず、他産業や自治体、教育機関との連携を視野に入れたオンライン講習の共通基盤づくりに取り組みます。デジタル教育の社会インフラ化に貢献できる体制づくりを目指します。